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​Artwork photo by comuramai

2019/2/7-2/23
銀座 Art For Thought 
豊島彩花・後藤宙 二人展「アナボタ モト」


・2/9,13,16,19,23 
豊島彩花による花生けを含めたパフォーマンス
「花を建てる」

豊島彩花 展示タイトル:「花を建てる」
展示形式: 福島県大玉村 歓藍社 滞在制作写真・
冊子製作・ パフォーマンス






 

パフォーマンス:2019/2/9,13,16,23


福島の大玉村というところ
歓藍社のつくる藍畑を求めに向かった。
種になる手前、満開の藍の花がそこにはあった。
私は何がしたいのか、
この大自然に囲まれて
一体何が自分から生まれてくるのかと考えた。
作り出すことの難しさを痛感しながらも、
せずにはいられないといった衝動が
自分の中にあることを 同じくらい実感していた。
これらの記録をここに残し、
またもう一度思い起こす。
アツい兆しのようなものを確かに大玉村で感じていた。

滞在制作期間を撮り収めた冊子

提供:歓藍社 
​撮影:comuramai


協力脇野あや
   林剛平/林ゆりか/林太陽/山口ゆうき/
     大玉村 歓藍社の皆様
 

からり

守破離は、芸事の型とのつきあいかたを表す。
千利休の規矩作法に由来する。
規矩といえば、大工だ。
ぶんまわし、かねじゃくを使い、建てる。

とよしまさやか は、藍の花を建てようとした。
のをぶんまわし歩き、なきじゃくり笑い、
拙い技術でつたを編み、藍の花を建てようとした。
藍の花は小さい。葉を染めに使い、
種を次につなげる藍という草の、
あいだの時間に咲く花だ。
花と華で字は違うが、 藍の華といえば、
藍甕の中で発酵し、染めを待つ好調な染液に浮かぶ
インディゴの純度の高い泡を指す。
その華が咲くことを、藍が建つという。

守破離、は、守と破は入口が同じだけれど、
離は入口が別だ。 離の入口を見つけるヒトは、
初めから離を見つけていたりする。
 
からり。からり。からり。

だから、守破の入口にたつことの意味を分からなかったり、憧れたりする。
それでも、時間が、守破の前に立ちつづけたヒトに、
入口から中をのぞかせる。
種になる前の、花の様な時間。
とよしまさやか は、そんな時間をたてようとした。


はやしごうへい / 歓藍社 2018/12/28
シャンティニケタンより

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